イタリアから、ひとコマ。

住んでいるイタリアの、何気ない日常から。写真とともに綴ります。

ナタリア・ギンズブルグ 〜 書棚から、ひとコマ

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仕事で必要な本を読む以外、

読書らしい読書を少しの間していませんでした。

あれこれ読みかけては、

「……これじゃない……」

と止めることばかり。

読みたいものは山ほどあるのに。

気分が本に寄り添えないといえましょうか。

 

そんな中、

いつも本屋で手に取っては元に戻していた作家のエッセイ集を、

なんか今回は

「うん、これだ」

と感じ、買い、読み始めました。

 

いつも本屋で立ち読みした時に感じていた通り。

この人の文章、好き。

 

今の時期のわたしには、

物語より、

こういうエッセイがいい。

どんなふうにそれまで過ごしていたとしても、

ひとたび文字を目に入れていくと、

彼女の描く世界が生き生きと現れたり、静かに浮かび上がったり。

そこに一瞬で入り込んでしまう。

 

ナタリア・ギンズブルグ。

 

彼女が書いたものを読むのは、これが初めて。

日本語では須賀敦子氏の翻訳で多く出ているようです。

同氏の翻訳で読むのも、素晴らしい読感を味わえそうですね。

しかし今は、イタリア語を解すことにありがたみを感じつつ

直接ギンズブルグの文の綴りを、

わたしなりに楽しむとしましょう。

 

この本とともにちょっと今夜は、

夜更かしします。

 

 

 

 


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